2009年
10月
2009年10月30日
10/29(木) 現地調査(泉通寺など)
本日の活動概要
泉通寺 → 瑞源寺(住職さん不在) → 梶谷石材 → 足羽神社
1:泉通寺
お寺の宝物のご案内やご住職の法話などの会、お茶会なども行うことも可能。勉強会、講演会などでの
本堂、茶室、客殿を使用も可能。(お礼については、どのような形が良いか考慮すべき)元笏谷石の会
の会合も行っていた。お寺の案内パンフレットを頂く。※山門前に笏谷石製の大きな石燈籠が2基、
笏谷石製の手水鉢は内山九平と同甚助の作で、明治16年(1883)の銘。
2:梶谷石材
笏谷石を使った体験学習なども地元の足羽小学校で行っているが、実際、随時観光目的の体験学習を受け
いるには、年齢のことを考えると梶谷のご主人だけでは、今のところ対応は無理。スタッフや受け入れ
体制などを明確しないと話は進まないであろう。また、七ッ尾口の採石跡の見学には、いろいろと問題も
ある。入口付近落石の防護壁の設置などが必要と思われる、地権者へお礼や管理者への謝礼も必要
(あくまでも個人所有の場所である)。
入場する際の安全体制必要。採石坑道入口や他採石跡地の広場の整備にも、お金がかかる。
3:足羽神社
神事など行事のない日には、足羽神社の歴史や継体天皇のお話なども対応できる。正式参拝やご祈祷として
(グループ10名ぐらいから、お一人1,000円を目処)社殿に入ってお参り、玉串を捧げて拝礼します。
※福井市足羽山鎮座、式内・足羽神社は人皇二十六代継体 天皇と大宮地之霊又は坐摩神(生井神、福井神、
綱長井神、阿須波神、 波比岐神)
五座を祭祀る神社です。天皇御自創の特徴と御創立以来実 に千五百有余年という越前最古の歴史を有する
神社です。境内のシダレザクラは樹齢約350年で,市の天然記念物。
■その他特記すべきこと(感想など)
・観光ビジネスの視点での考えのもと、地域活動など協力体制を探る必要がある。
地域公民館の活動や小学校での地域文化を取り入れた学習なども把握する必要がある。
記録/A.I
2009年10月27日
第8回〔文化部会〕活動日誌10/26(月) 現地調査の意見交換
本日の活動報告
1:現地調査の意見交換
現地調査がほぼ終了したこともあり、お互い調査した所の意見交換を行った。
話し合いでだされた意見は以下の通りである。
・もっと市民に対し、積極的なヒアリングを展開すべき。
・百景の一つとして、笏谷文化が栄えた三国のことも取り入れるべきである。
・福井市は三国と比べ、笏谷石もさることながら街への関心も希薄である。
2:今後の活動について
・百景、百選の抜けを確認し、補完してゆく。
・足羽、若杉地区を中心とした笏谷石散策マップを作成する。
3:あじさいトークについて
来月の11月2日に行われる、市長を交えたあじさいトークにおける話し合いの方向性について
意見交換を行った。
4:次回の開催
[日時]11月2日(月)PM6:30〜9:00 [場所]アオッサ5階応接室1 [内容]あじさいトーク
■その他特記すべきこと(感想など)
・具体的な現地調査を行ったこともあり、意見交換の際もイメージがわきやすかった。
・歴史や文化、石に対する思いが強い三国と栃木県の大谷石が採掘されている地域の取り組み
や事業は非常に参考にできると思った。
記録/T.W
2009年10月25日
10/24(土) 現地調査(三国)
本日の活動概要
1:三国について
三国は中世は大寺の荘園の一部として、また南北朝時代には朝倉氏、柴田氏など歴代国主の支配と保護を受け、
港町としての機能を整えていった。
江戸期に入り北前船が運行すると笏谷石の石材・製品は三国湊に集められ日本海沿いの北陸・東北・松前方面
に流通しため、豪商がうまれ、また、笏谷石が多く残るまちでもある。
現在、「歴史文化の古い湊町」として、 その景観と風情をのこし、着地型観光のまちづくり、イベント、商品
開発にも力を入れている。
2:調査箇所について
01瀧谷寺(笏谷石の宝庫、すべてがあると言った感じ)
→02竹よし
→03 旧岸名家(尺六の笏谷石貼りの土間、縁石、犬走り)
→04三国湊町屋(復元、再利用の笏谷石、あじさい貼り)
→05漬物石を再利用した句碑
→06舟板を再利用した笏谷石との組み合わせが粋な民家の塀
→07性海寺(多寶塔、狛犬、常夜灯、鬼瓦、棟石)
→08三国南小学校(元龍翔小学校の門柱)
→09栗津山真龍寺(石仏)
→10妙海寺(石垣、灯籠)
→11三国湊城趾(千手観音石像、石柱、多重塔)
→12唯称寺(石垣)
→13浄願寺(墓、灯籠、古い笏谷石と新しい笏谷石の石垣)
→14三国神社(灯籠、方位石、狛犬)
→15宮太旅館 →16三国大野屋(基礎石)
■その他特記すべきこと(感想など)
・NPO三国湊魅力づくりプロジェクトのまちづくりや着地型観光の手法は、とても魅力的で参考になった。
・笏谷石の流通は、川によって発達したことが、よくわかる。足羽川、日野川、九頭竜川
また、朝倉の一条滝川など、地理関係を把握することで、見えてくるものがある。
記録/A.I
2009年10月24日
10/23(金) 現地調査(安居地区付近)
現地調査報告
10月23日(金)の現地調査では、安居地区付近の笏谷石製品を調査した。
以下がその調査ルートと主要な笏谷石製品と関連事項である。
(1)小名彦神社:基礎、狛犬、灯籠、鳥居、手水鉢、石橋(太鼓橋型)
非常に小さな神社ではあるが魅力的な神社である。手水鉢と狛犬をあとにする
と笏谷石でできた灯籠、鳥居、石橋ととても大きな木に迎えられる。さらにそ
の奥には本殿へと続く大階段(笏谷石製)もあり、その空間がおりなす風景に
は感動すら覚える。笏谷石製の太鼓橋は非常に貴重なものであると思われる。
(2)高雄神社 :鳥居、手水鉢、灯籠、石塔など
樹齢約500年の栂の木と樹齢約200年のアベマキが目を引く神社。境内には、
昭和16年建立の大きな灯籠があり、狛犬が縋り付いている。また、正応3年
(1290)建立の笏谷石製の七重塔がある。珍しい狛犬や六地蔵燈籠などがある
ため、一見の価値がある整備の行きとどいた美しい神社といえる。
■その他特記すべきこと(感想など)
・県外からも訪れる整備の行き届いた高雄神社も非常に興味深いが、私の場合、宮崎駿のジブ
リ映画にでてきそうな素朴な佇まいをした小名彦神社に不思議と魅力を感じる。
・日本の原風景を思い起こさせるような心安らぐ小名彦神社の雰囲気を県内外の人にも感じて
もらいたいと思う反面、この場所をそっとしておきたいという想いも生まれる神社である。
記録/T.W
2009年10月19日
10/18(日) 現地調査(芝原用水、川上神社など)
本日の活動概要
10/11日に引き続き笏谷石の歴史を学びにいきました。
芝原用水、川上神社、啓蒙小学校、安居の高雄神社、三十八社町の常照寺とY家
そして、安養寺を調査しました。柴田勝家によって造られた半石半木の九十九橋は
明治42年に架け替えられ解体された。そのときの笏谷石製の橋脚、橋梁は啓蒙小学校、
常勝寺に、欄干はY家に現在残っている。安居の高尾神社では越前地方では最も古い
鎌倉時代(1290)の七重層塔、江戸時代(1625)の狛犬、六地蔵宝憧が残されています。
安居地区は、南北朝時代に安居舟という舟が安居川、九頭竜川、三国へと笏谷石など
運んだという歴史があります。足羽地区の安養寺は朝倉家の菩提寺として一乗谷に創建
されたのですが、朝倉家滅亡後、柴田勝家によって移築されました。石仏、石塔など
多数残っています。
その他特記すべきこと(感想など)
笏谷石の調査に行くごとに、多方面に広がりだんだん奥が深くなっていくようです。
それらのすべては、笏谷石を通じて福井の誇れる足羽山、足羽川から始まっているの
だと思います。
記録/K.M
2009年10月17日
10/16(金) 現地調査(笏谷ロード)
本日の活動概要
泉通寺(石塔、墓石、石仏、原石 等)
↓
日野神社(玉垣、石塔、鳥居 等)
↓
T宅(灯籠、縁石)話を聞く
↓
T宅 拓本(絵本)
↓
O宅
笏谷ロードをめぐりそれぞれの所で調査、見学
その他特記すべきこと(感想など)
両T宅では家人に話を聞くことが出来、
石に対する深い思いを感じました。
記録/Y
2009年10月16日
10/15(木) 現地調査(愛宕坂付近)
現地調査報告
10月15日(月)の現地調査では、足羽山の愛宕坂付近をマッピングした。
以下がその調査ルートと主要な笏谷石製品と関連事項である。
(1)中村屋周辺:福井県警碑 (非常に大きな石碑である)
(2)足羽神社:本殿基礎、石碑、狛犬、手水鉢、玉垣等(タカオモミジやシダレザクラが有名)
(3)展望台:(付近に笏谷石はないが、福井市内が一望できる。福井城址屋外模型有り)
(4)虚空蔵寺:細川順子石碑の灯籠、安産御守腹帯地蔵尊 (丑、虎年に縁ある寺)
(5)離世HANASE:店前の敷石に笏谷石 (高級な御料理屋さん。)
(6)橘曙覧記念文学館:建物の壁面が笏谷石製パネル
(7)茶道美術館:(付近に笏谷石はないが、福井藩主松平家に縁ある茶道文化について学べる。)
(8)愛宕庵:(愛宕坂付近にあるおそば屋さん。本格的な越前そばが堪能できる。)
(9)妙観寺:玄関先の束石 付近に妙国寺の墓地があり、笏谷石製の墓石が多数ある。
(10)安養寺:大きな手水鉢、地蔵
(11)心月寺:笏谷石製の鬼瓦 (保育園と併設されているため容易には見学できない)
■その他特記すべきこと(感想など)
・足羽山付近にこんなにも多くの笏谷石製品や名所があるとは思わなかった。
・足羽山付近は非日常的に生活を楽しませてくれる場所や施設が点在してはいるが、日常的に
生活を潤してくれる(足羽山を除いて)場所や施設、お店が少ないように思える。
記録/T.W
2009年10月12日
10/11(日) 現地調査(一乗谷朝倉氏遺跡)
本日の活動概要
笏谷石の再調査、新発見のため一乗谷朝倉氏遺跡に行きました。
資料館、復元町並み、朝倉館跡、館跡庭園、湯殿跡庭園、中の御殿跡、諏訪館跡庭園、
西山光照寺跡、盛源寺を見学、調査しました。
屋根上の石鬼、棟石、溝石、井戸枠、洗い場の踏み石、いろり、かまど、火鉢、水槽、
捏ね鉢、石臼、バンドコ、などの遺品が出土し日常の生活用品として使われていたようです。
3000体を越す石仏、石塔、鳥居、石灯籠、狛犬、石廟、手水鉢、花立など、又
西山光照寺跡では、340基の石仏、石塔が確認されています。一乗谷朝倉遺跡では、
あらゆる所に笏谷石が使われていた事が判明し、朝倉氏は笏谷石を産業として、庇護、育成
したと思われます。
その他特記すべきこと(感想など)
資料館保存会の会長さんのお話を伺う事ができました。
足羽山で切り出された笏谷石が足羽川、一乗川、一乗谷地区へと運ばれ海から、
九頭竜川、日野川、足羽川、一乗川と日本の物資はむろん、中国の商品も運ばれていた
ようだとお聞きしました。
1573年朝倉氏は織田信長に破れ一乗谷城下も消失した後、西山光照寺などは1611年
福井市花月の地に再建され、現在は福井大仏として市民に親しまれています。
川と川との繋がり、過去〜現在〜未来へのつながり・・・・そこは、奥深い絆を感じます。
記録/K.M
2009年10月7日
「すかっとランド九頭竜」浴場の写真のご提供を頂きました
福井市の政策調整室の市民まちづくりゼミナールの担当の方にお願いして、床や壁に笏谷石が使用されている
「すかっとらんど九頭竜」の浴場の写真を提供して頂けるか、お願いしたところ、とても良い写真を提供して
頂けました。「すかっとらんど九頭竜」の皆様、どうもありがとうございました。
笏谷石用途分類の中で、石風呂は、笏谷石の特性や素材感を活かした 一番の利用のされ方だと思いませんか・・・。
本当に福井の温泉の宿、施設の浴室には、笏谷石が使われていることが多いですよね。
しかし、公共のお風呂場を撮影することは、なかなか難しい事に気づき、 今回「すかっとらんど九頭竜」さんの
お風呂の写真を提供して頂くことになりました。
笏谷石がお湯に濡れて、美しい青緑色・・・リラックス効果倍増です。 そして、笏谷石は石でありながら、
とっても暖かみを感じる石。もう、最高です。
大安温泉元湯小木宅の写真です。
2009年10月6日
10/5(月) 現地調査(立ち寄りコースの検証)
本日の活動概要
<立ち寄り> 笏谷石と足羽山周辺霊場巡りコースの検証
足羽山三軒茶屋より頂上など下りコース(東側) 約1.5km
てくてくマップ実地調査シートによって、一般市民、県外来訪者目線で散策
コースとして適なっているかの検証。
★三軒茶屋→自然史博物館→継体天皇像→招魂社……
黒龍神社→藤島神社→朝日山不動寺→通安寺
チェック項目
a.どんな笏谷石があるか!
b.寺社博物館におけるお宝、神事、法話、御朱印帳
スタンプラリーなどの対応についてのヒアリング。
c.駐車スペース、トイレ、休憩所、車椅子対応、案内板、バス停
見どころ、食事処、軽食、そば、コンビニ、自販機、おみやげ……
(周辺環境の調査)
その他の特記すべきこと(感想など)
中高年の場合、石段(段数80〜190段)も多く、健常者向きコースである。
食事処が1〜2時間のためタイムスケジュールに考慮。
コース案内板の設置が必要。
新発見や新鮮さがあり好奇心が旺盛になる。
事前に笏谷石の予備知識があると効果的である。
記録/A.Y